日本電信電話・NTT(9432)|“守りの優良株”

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NTT(9432)は安定配当と通信インフラの強みが魅力の長期保有向け株。選定理由や将来性を投資家目線で解説します。

NTTこと日本電信電話(9432)は「日本株の守備的銘柄」として非常に人気が高く、特に配当を重視する長期投資家から根強い支持を集めています。
日本を代表する通信インフラ企業であり、収益の安定性・財務の健全性・配当政策の信頼性という3拍子がそろった優良株のひとつです。
私自身も、「景気に左右されにくい」「配当が安定している」「株価も長期で見れば堅調」という観点から、資産の一部をNTTに託しています。

この記事では、NTTを投資対象として選んだ理由や配当の魅力、事業の将来性とリスク、今後の保有方針までを、実体験を交えながら丁寧に解説します。

目次

選定理由:通信インフラという盤石な事業基盤

NTTドコモ代々木タワー
NTTドコモ代々木タワー

NTTを選定した最大の理由は、通信という現代生活に不可欠なインフラ事業を中核に据えている点です。
スマートフォン、インターネット、企業向けのデータ通信など、NTTが関わっていない日常生活はほとんど存在しないと言っても過言ではありません。

クルエイチ

まさに“なくてはならない企業”の代表格!

通信事業は参入障壁が高く、NTT・KDDI・ソフトバンクの三強体制が続いています。
その中でもNTTは国内最大手で歴史も長いのが特徴です。
安定したキャッシュフローと業界トップのシェアを持つ点は、長期投資における大きな安心材料になります。

また、NTTは国が筆頭株主である「準公的企業」の性格もあり、経営の安定性や倒産リスクの低さという意味でも信頼感が抜群です。
加えて、2025年時点でここ数年は配当金が微増傾向で、配当投資の観点からも魅力が高まっています。
市場全体が不安定な時でも保有しやすい“守備型”銘柄として非常に有望です。

配当:安定性と増配傾向が魅力

一旦下落後に再上昇するグラフ

NTTの配当は、インカムゲイン投資家にとって理想的な「安定+成長型」です。
まず、過去の実績を見ると、毎年きちんと配当を出しており、2010年代後半からは増配傾向が続いています。
配当利回りは安定して約2.5%〜3%程度を維持しています。

配当性向は30%前後と適度で、財務的にも無理のない水準。
キャッシュフローが非常に安定している通信事業だからこそ、将来にわたっても配当継続の見込みは高いといえます。

さらに、2023年には1株を25株に分割するという異例の株式分割が実施され、少額から投資しやすくなり、個人投資家にとって魅力が一段と増しました
このような積極的な株主還元姿勢は、長期保有を前提とする投資家にとって心強い材料です。

単に“配当が出る”だけではなく、「配当を増やし続けてくれる可能性が高い銘柄」であることが、NTTの大きな魅力です。

事業

住宅街の公衆電話ボックス

災害時に使える公衆電話は、その重要性と維持費とのバランスが難しい…

将来性:デジタル社会の中核を担う存在へ

NTTは、次世代インフラ・ITサービスの中心的企業として進化を続けています。
クラウド・データセンター・セキュリティ・AIなど、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)需要に応える分野に積極的に投資しており、特に子会社のNTTデータはグローバルIT企業としての地位を高めています。

また、NTTグループ全体で「IOWN(アイオン)」構想という、次世代高速通信技術を用いた革新的なネットワークインフラ開発を進めており、2030年以降の新たな社会インフラとして注目されています。

これにより、NTTは国際競争力を持った未来型インフラ企業への脱皮を目指しているのです。
今後グローバル市場での存在感が強まれば、中長期的な成長が期待できると考えています。

懸念点:規制リスクと競争激化

NTTのような大手通信会社が抱える最大のリスクは、政府からの規制と業界内の価格競争です。
NTTは「公的色の強い企業」であるがゆえに、政府の通信料金引き下げ要請や独占禁止の観点から事業拡大に制限がかかる可能性があります。

クルエイチ

NTT法の廃止などのニュースがありましたが、2025年に一旦集束。
しかし政府との関係性は変わる可能性がまだあるのは注意ですね。

また、近年では格安SIMやMVNO(仮想移動体通信事業者)の台頭により、個人向け通信市場の競争が激化しており、ARPU(1ユーザーあたり売上)が伸びにくい状況が続いています。
楽天モバイルのような新規参入組が市場シェアを奪おうとする中、価格競争による利益率の低下も無視できません。

さらに、NTTグループは巨大な組織であるがゆえに、スピード感をもった意思決定やイノベーションにやや難があるといった構造的課題もあります。
今後の成長戦略がどれほど実行力を伴って進められるかが、長期投資家として注視すべきポイントになります。

今後の保有方針:安定資産としてコアに据える

お金と葉っぱの成長

短期的な値動きに対してはあまり敏感にならず、配当がしっかり入り続けることを第一優先と考えています。
“自動でお金が入ってくる優良な仕組み”として機能させる戦略です。

クルエイチ

長期保有でdポイント付与の株主優待がありますが、そこはあまり重視していません。

また、将来的な増配やグローバル展開の進展があれば、インカム+キャピタルの両方を狙えるポジションにもなり得ると考えています。
今後もよほど大きな構造変化がない限り、売却の予定はなく、“買い増し前提の放置枠”としてコツコツ積み上げていく方針です。

結論

NTT(9432)は、インフラ銘柄の中でもトップクラスの信頼性と収益安定性を誇る長期投資向け銘柄です。
通信という社会の基盤を担う事業内容に加え、株主還元への姿勢も明確で、配当を受け取りながら静かに資産を育てたい方にはぴったりの存在です。

もちろん、規制や競争といったリスクもありますが、それらを上回るだけの堅実さと成長戦略を持ち合わせている点がNTTの強みです。
ポートフォリオの“守りの柱”として長く付き合っていける銘柄を探している方には、NTTは十分検討に値する選択肢だと自信をもって言えます。

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