株式を保持すると、株主名簿に名前が載り、株主の権利が与えられます。
では、株主の権利とはどういったものがあるのでしょうか?
目次
株主名簿

株式を保持すると、株主名簿に名前が載ります。
上場企業は株取引が頻繁に行われるため、株主は絶えず変動します。
会社は株主名簿に記載された株主宛に、株主総会の招集通知や剰余金の配当、新株割り当て通知などを送る必要があります。
しかし頻繁に株主が変動するため、会社は権利を行使できる株主をどこかのタイミングで確定させなければなりません。
そこで会社は、一定の日(基準日)に株主名簿に載っている株主に権利を行使さえることができます。
基準日と権利行使日の間は3ヶ月以内でなければなりません。
また、定款で指定が無い場合は基準日を設ける2週間前までに公告が要求されます。
株主の権利

株主の権利にはいくつか種類があります。
自益権と共益権
- 自益権
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その株主個人の利益だけに関係する権利。
剰余金や残余財産の分配を受け取る権利など。 - 共益権
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その行使が株主全体の利害に影響する権利。
議決権や各種の訴権(株主代表訴訟等)など。
少数株主権と単独株主権
- 少数株主権
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- 一定割合以上の議決権を持った株主だけが行使できる権利。
- 株主の提案権、取締役・会計参与・監査役の解任を求める権利や帳簿閲覧権などがある。
- 濫用防止のために持株要件がある
- 単独株主権
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1株しか持たない株主でも行使できる権利。
株主平等の権利
同じ種類の株式には、全て同じ内容の権利があります。
株主は持株数に比例して会社に対する権利を持つことができます。
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